その昔、ラジオは真空管が主流だった。
重くてリビングに鎮座していて、家族みんなで楽しんでいた。
チャンネル権は両親が握っていて、子供たちは自分の好きな番組が自由に聞けなかった。
やがてトランジスタが開発されて、音質は悪くても軽くて小さなラジオに若者は飛びついた。
既存のラジオメーカーは既存顧客にアンケートをとったら「真空管がイイ!」という結果に安心した。ただし、既存顧客は真空管ラジオのユーザー。
結果は、アッという間に真空管は時代遅れになりました。
まだ見ぬ客層へのアンケートのほうが大切な事例です。