新聞や雑誌は、ササーッとナナメ読みして欲しい情報だけピックアップする。
速読というやつだ。
これは情報を手に入れるのが目的だから、面白くはない。
ふと気がつくと、興味のあるはずの本もwebも、読むものはどれも、ササーッと読んでしまっている。
面白そうだから読んだのに、ちっとも面白くない。理解はできるけど、ちっとも面白くない。
こりゃぁ、早く読めるのがカシコイ人で、
遅いとダメな人のように
勝手に思い込んでいるせいかもしれない…。
作業になってる。
試しに、手元にある小説を、ワザとゆっくりゆっくぅりと一言づつ、丁寧に読んでみる。
遅読というやつ。
最初は慣れないせいか少し面倒くさい感じがするけど、読みすすんでゆくとビックリ!
スッパーーンッと広がる景色も、ふわふわぁっ~とゆれる気持ちも、立体的で心地いい~気分になる。
あぁっ~こんな感じにオモシロかったんだなぁーーと、しみじみ。
「本は、三度読み」の意味がわかるなぁー。
そういえば、書き手に回ると、言葉を選んで一言づつ書き進む。
一言が上手く言い表せなくて途中でフリーズすることさえある。
早く読む習慣がクセになっているからだな。
言葉をないがしろにしているせいで、いい言葉が浮かばなくなっている。
情報以外は、言葉を噛みしめながら~ゆっくりと愉しんでみるとオモシロいし、
欲しい言葉が浮かびやすくなりそうだ。