今さらながら、「斬新」の言葉の規定する領域を理解しておきたい。
受け売りですが、
「知の定義」というものがあります。
これは、
既知の既知:想定できる既知の領域(知っていることを知っていること)
既知の未知:想定できる未知の領域(知らないことを知っていること)
未知の未知:想定を超える未知の領域(知らないことすら知らないこと)
以上3つの領域に区分されます。
一般的に、上2つの想定できる範囲でアイデアを出します。ところが、この範囲は想定されてしまっているため、どんなアイデアであっても当たり前に感じてしまいます。
特に会議が長引くと、ナニを言ってもツマラナク感じてしまう、ドン詰まり感に覆われたアレです。
で、会議のリーダーは「ナニか斬新なアイデアを!」と嘆きます。
そこで、3つ目の「未知の未知」の領域からアイデアを提案します。
そうすると会議のリーターから「アホか?斬新すぎる!」と言われてしまいます。
でまた、沈鬱な会議に戻る・・・。
コレは、会議のリーダーが「斬新」の言葉の規定する領域を理解しないで「斬新なアイデア」を要求したことが原因です。
正確には「斬新ではないけど、面白いアイデア」を要求していたのですね。
つまり、ドン詰まりになった時点で会議終了!です。
想定できる範囲でのアイデアは、組合せでしかありません。出尽くしてしまえば、終了ですね。