マルシェのシナリオ。

最近、東京のいたるところでマルシェが開催されている(青空市)。
生産者が直接販売していますよー!という売り文句の露店。
扱い品目や場所にもよるが、マルシェの売上は1日あたり¥50,000~¥100,000といったところ。
車や宅配便で搬入して1日中つきっきりで売って、これくらいの売上だ。
マルシェは1日中開店していて、温度管理もできないため夕方には葉物野菜など萎れてしまう。
当然ながら、売れ残りはすべてゴミになる。
生産者は事業者だから、事業系のゴミは産廃になる。当然有料処分。
マルシェの売上は1日あたり¥50,000~¥100,000だから、売れ残りが出たら丸々マイナスになる。
でも出店する。
どこで利益を稼ぎ出すのか?
リスクはどうしているのか?
成功の一例をあげると、
マルシェの売上は経費が賄える¥0ショーケースと割り切る。
お試しセットを提供して(少量を安く)新鮮!おいしい!割安!をインストールできれば十分。
あとは、自社サイトにアクセスしてもらってネットで購入してもらう。
この例のモデル事業者は、ネットで売れすぎて生産が追い付かず、出店できなくなってしまっている。
ある意味で、理想のシナリオである。
ちなみに、ネットも使わずマルシェだけで売上を上げることに血眼の出店者は生産者でない場合が多い。
そういった出店者はネットを組み合わせたくても、できないのだ。
仕入れ販売だと、ネットでは価格と品質で勝負にならない。
オリジナリティが無いため移動型の小売窓口(=露店)で終始することになる。
種を明かせば、正体はメーカーでも生産者でもなくプロの露天商だったりすることも…少なくない。

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