建前で上手に暮らす、やりすごす。

仕舞屋(しもたや)とは「店じまいをした店舗」という意味です。
江戸の町人は、将軍や旗本などの身の回りのお世話をするために居住しているという建前があったらしい。
そのため、町人はみな、店を構えていなければなない。
つまり、住み暮らすだけの家は建てられないのです。
とはいえ実は「今は休業中ですが、いずれまた店を開けます」という建前のもと、居宅が実在していた。
今よりずっと成熟した大人の暮らしがあったんですね。

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