ここのところ、古い小説を選ぶことが多い。(歳のせいではない)
新しいのもイイけど、文章がどこか機械っぽい感じがしてウソくさい。
ナニより、頭の中に溶けてゆかない。
これは多分、パソコンのせいだと思う。
文字の変換や言葉の言いまわしが、パソコンっぽい。
ムダがなさすぎる。的確すぎる。漢字が多すぎる。改行が教科書風。書き手の性別がわからない…などなど。
社内の業務文書はともかく、
パソコンばっかり使っていると、プレゼンや商談がヘタクソになる。
下書きくらいは万年筆で書いたほうがイイ。
伝わりさえすればイイとまでは言わないけが、伝わってナンボでもある…。
理路整然とした文章がヨシ!文法的に正しい文章がヨシ!とされているせいかもしれない。
型にはまりすぎて少しも色気が感じられないと、カサカサと乾燥していてツマラナイ。
親子の間で取り交わされる手紙が良い例で、
下手くそでも稚拙でも中途半端でも、手書きの文章はジーンとくる。泣けたりする。
たどたどしいくらいが、ちょうどイイ。
パソコンに口説かれてもピンとこない。
書き手のキャラクターに少しだけ色っぽさが欲しい。