放射線関連の学会展示で、後発メーカーのPRブースを制作したときのこと。
放射線を使って「触れずに発見~触れずに治療ができるマシン」です。
もちろんマシンごとに様々な仕様や特長があるのですが、よく説明をしないと理解してもらえません。
しかも学会はホテルで開催されているので、大きなマシンの実物を持ち込むなどは不可能です。
ナニより、被爆してしまう!
でも、自社の特長をナンとかPRしないと百戦錬磨の他社ブースを相手に、優位に立つことができません。多くのメーカーは、有名なブランド看板をデーンと掲げ、派手なグラフィックのポスターを貼ったり、説明パネルやパワーポイントでプレゼンします。
でも、学会の休憩時間にそんなマターリしていては通り過ぎられてしまいます。ましてや後発メーカーとなると一瞬で、一発で決めなくてはダメです。
そこでまずは「触れずに発見」をカタチにします。
放射線は、透けて見えるわけですから「全体の壁面を透明アクリルのグラフィックパネル」にしました。
作り方は、透明シートにインクジェット出力して、それを空気を押し出しながら透明アクリルに密着させていって完成。アクリル板は支持ベースに差し込んで自立できるようにする。これなら、病院内の片隅に立てておけるので二次利用OK。
次に「触れずに治療」をカタチにします。
放射線は、触れずにピンポイントで患部を治療できるわけですから「フェンシングの剣で天板に置かれたリンゴを突き刺す半透明アクリルのカウンター」にしました。
作り方は、透明イエローのアクリルでカウンターを作成。左側面の下部から、天板の右上部まで剣先を貫通させ、そこのフェイクのリンゴを突き刺して完成。これも病院の片隅に展示できるので二次利用OK。
ウケました。ちょっとしたタレントなみに集客~名刺交換~アポ予約OK!
伝えたいことをカタチに置き換えただけですが、圧倒的な差をつけられる理由はどこにあるのか?よく、インパクト重視!とか言われることがあります。でも、思いつきのビックリ箱では、商談にまでもってゆくのは至難です。
~「インパクト」という言葉の使い方にズレがある…ように思いますが…。~
これらも恐らく患者さんへのインフォームドコンセントのヒントになったように思います。ちなみに、フェンシングの剣は意外と安くて一万円以下で購入できます。