とある文具メーカーが、1冊¥1,500もする大学ノートを発売している。
表紙にビニールカバーがされている。もちろん用紙も製本もかなりシッカリしている。
早速、話のネタとばかりに購入。
なるほど、いわゆる普通のノートとは次元の違う書き味だ。
素晴らしい!感動した!
製品の完成度としては、相当にレベルが高い。
メーカーとしても、技術力の高さを誇れる逸品だと思う。
ただ惜しむらくは、価格とのバランスを考慮するあまり矢鱈と分厚い代物になってしまっている。
見かけは大学ノートでも、96枚(192ページ)もある日記帳ほどのズッシリ感のノートでは大学ノートのようには使えない。
カバンに入れる気がしない。
恐らく会議かナニかで、声の大きい無粋な上司から思いつきの横槍が入って(ページあたりの単価が云々とかナンとか、もっともらしい難癖)、コンセプトをムリヤリ捻じ曲げざるを得なかった悲しい結末なんだろう。
覚悟が足りない。中途半端すぎる。
書き味だけで¥1,500を支払うユーザーが、ページあたりの高い安いをゴニョゴニョ言うわけがない。
1枚が¥1,500でも買う。
その書き味を感じてみたい。
それで満足させられたら御の字だと思う。
つい最近、これと似たようなコトに出会った。
某チェーン店の「やきそば牛丼」というメニュー。
ここまでやると、オトクとか新たな試みとかいったものではなくなる。
分厚い大学ノート同様に、下位分類もやりすぎるとキワモノの領域に踏み込んでしまう。
踏みとどまれなかったのか・・・。