アイデアの出し方
行為の可能性
人の行動を促す“不安感”
コップに水が半分だけ入った状態を思い浮かべてください。確かにコップには水が半分しか入っていませんが、水以外の空気が半分入っています。これで、コップの中は、水と空気とで満たされている状態といえます。
コップの水が一杯になると空気がゼロになってしまいます。
水を満たしたいと思うからこそ、行動が起こるのであって、満たされてしまったら、行動は停止してしまいます。
人の行動を促すには、そういうコトが必要なんじゃないでしょうか?
つまり、
“しあわせ”って、要求が山積みしている→満たされていない状態→不安
“ふしあわせ”って、要求がゼロ→満たされてしまった状態→安心
という考え方も成り立つのです。
エコ・メトリクス(生態学的測定法)
カエルは前方の植物の茎のスキマが、自身の頭部の幅の1.3倍以上ないと飛び出さない。
カマキリは、自分の前肢幅でつかまえることのできる大きさの獲物が、手の長さの範囲内に来たときにだけ、捕獲活動を開始する。
人間の場合、
「手やヒザをつかずに脚だけで登れると知覚した高さ」は、股下の0.88倍。
「肩を回さなければ、すり抜けられないところ」は、肩幅の1.3倍。
「手を使わずに座れるイスの高さ」は、脚の長さの0.9倍。
「バーをくぐるか、またぐか」は、脚の長さの1.07倍が境目。