アイデアの出し方
考え方
飢餓感の不足【あと何食残っていますか】
ファーストフードはデジタルデータの圧縮と似ています。米の一粒一粒まで味わう悦びを忘れてしまったのは、圧縮技術が発達したからなんでしょうね。
ま、飢餓感そのものへの実感が薄れているから仕方ありません。
しかし、飢餓感のない「儲かればイイや」的なビジネスや、腹を満たすだけの食事ばかりではツマンナイでしょうに。死ぬまでにできる食事数は限られているのですから、もう少しジックリ・おいしく味わった方が幸せだと思うんですけど。
勘違い【ムリに意味づけしすぎ】
コトあるごとに「昭和レトロブーム」とか「懐かしい風景やモノがコンシューマの心を惹きつける」なんて、まことしやかに言われています。
出会ったとき本当にそう思いました?多分「よくできてるなぁ」でしょ。それともラーメンとかスイーツとか、そんなに食べたいですか?「ヒマだし、ま、いちおう行っとくか」くらいなんでしょうね。
そんなにムリクリ意味づけするから、本当の意味を見失ってしまうんでしょうね。
夢と、希望と、情熱と。【要は気の持ちよう】
最近、日本のバレーボールやサッカーなど、日本代表の活躍を見ていると、やっぱり“気の持ちよう”なんだなぁと、しみじみ思います。
販売促進のために何か良い手はないか?とよく相談されますが、本当のところは“気の持ちよう”だと思います。店舗を例にあげれば「たくさん来てもらって、忙しくさせる」です。
ヒマなのにモチベーションって言われても…掛け声だけで動けませんしね。
ロードマップ【行く先をハッキリさせて出発する】
日常生活でも、子供でも、行く先を決めないまま「とりあえず」「まずは」で出発することがありますか?あり得ませんよね。でも、悲しいかな立派な大人が行っているビジネスには、そんなことがまかり通っています。
不確実要因の存在はわかりますが、せめてディシジョンノードまでは想定してから出発したいものです。
コスト低減 【利益=マージン×数量】
簡単なことなんですが、販売の努力とコストの低減が重畳して、初めて大きな改善が達成されることを理解しています。
ケース | 売上数量×(売上−原価)=粗利益 | 改善幅 |
---|---|---|
基本 | 100×(100−80)=2000 | 0% |
原価の低減 (5%) |
100×(100−76)=2400 | 20% |
市場販売改善 (10%) |
110×(100−80)=2200 | 10% |
原価の低減 +市場販売改善 |
110×(100−76)=2640 | 32% |
日本一安い!【費用対効果】
残念ながら「少しでも予算を抑えて」「できるだけ安く」というリクエストにはお答えできません。なぜなら、いくら安く抑えても、見返りのない投資を行うことに意味を見出せないのです。
コストをセーブする理由はわかりますが、見返りの望めない投資はしょせん×0でしかありません。投資に対する見返りは企業である以上、必須条件です。相応の見返りが望めさえすれば十分に投資するべきだと思います。