ここのところ、古い小説を選ぶことが多い。(歳のせいではない)
新しいのもイイけど、文章がどこか機械っぽい感じがしてウソくさい。
ナニより、頭の中に溶けてゆかない。
これは多分、パソコンのせいだと思う。
文字の変換や言葉の言いまわしが、パソコンっぽい。
ムダがなさすぎる。的確すぎる。漢字が多すぎる。改行が教科書風。書き手の性別がわからない…などなど。
社内の業務文書はともかく、
パソコンばっかり使っていると、プレゼンや商談がヘタクソになる。
下書きくらいは万年筆で書いたほうがイイ。
伝わりさえすればイイとまでは言わないけが、伝わってナンボでもある…。
理路整然とした文章がヨシ!文法的に正しい文章がヨシ!とされているせいかもしれない。
型にはまりすぎて少しも色気が感じられないと、カサカサと乾燥していてツマラナイ。
親子の間で取り交わされる手紙が良い例で、
下手くそでも稚拙でも中途半端でも、手書きの文章はジーンとくる。泣けたりする。
たどたどしいくらいが、ちょうどイイ。
パソコンに口説かれてもピンとこない。
書き手のキャラクターに少しだけ色っぽさが欲しい。
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遅読がオモシロイ
新聞や雑誌は、ササーッとナナメ読みして欲しい情報だけピックアップする。
速読というやつだ。
これは情報を手に入れるのが目的だから、面白くはない。
ふと気がつくと、興味のあるはずの本もwebも、読むものはどれも、ササーッと読んでしまっている。
面白そうだから読んだのに、ちっとも面白くない。理解はできるけど、ちっとも面白くない。
こりゃぁ、早く読めるのがカシコイ人で、
遅いとダメな人のように
勝手に思い込んでいるせいかもしれない…。
作業になってる。
試しに、手元にある小説を、ワザとゆっくりゆっくぅりと一言づつ、丁寧に読んでみる。
遅読というやつ。
最初は慣れないせいか少し面倒くさい感じがするけど、読みすすんでゆくとビックリ!
スッパーーンッと広がる景色も、ふわふわぁっ~とゆれる気持ちも、立体的で心地いい~気分になる。
あぁっ~こんな感じにオモシロかったんだなぁーーと、しみじみ。
「本は、三度読み」の意味がわかるなぁー。
そういえば、書き手に回ると、言葉を選んで一言づつ書き進む。
一言が上手く言い表せなくて途中でフリーズすることさえある。
早く読む習慣がクセになっているからだな。
言葉をないがしろにしているせいで、いい言葉が浮かばなくなっている。
情報以外は、言葉を噛みしめながら~ゆっくりと愉しんでみるとオモシロいし、
欲しい言葉が浮かびやすくなりそうだ。
シンプルがオモシロイ
とある展示会で、ガンバっているのに可哀想なブースを発見した。
メインテーマと思しきディスプレイがドーン!とあって、その周りを取り囲むように解説コーナーが並んでいる。
よくあるパターンではある。
ところが、各コーナーはそれぞれ工夫してある。
でも、テーマと展示コンテンツが、まったく繋がらない。
バラバラ・・・。
展示をまとめるリーダーが居なかったんだろうか?
イロイロな横槍に惑わされたんだろうか?
専門的な詳細部にまで立ち入るわけにはゆかないこともあるが、あきらめが早すぎる。
確かに、ディテールにまでこだわり続けると、途中でシンドくなることがある。
でも、そうしないと本来のチカラが表面に浮き出てこない。
プロデューサーが腹をくくれたら、シンプルでまとまったブースになると思うんです。
スグに慣れてしまう性分。
飲料メーカーが、薄くても丈夫な作り方を開発してアルミ缶の使用量を5~7%削減する。
物流費や資材費で、年間数億円の削減になる。
収益が目減りしても経費削減でガンバル。
スゴイなぁ~。
確かに経費削減のほうが売上増よりも効果は上がる。
質感とかはどうなんだろう?
使い捨て容器だから、ミネラルウォーターのようにスグに慣れるか。
回転寿司でも、寿司は寿司なんですね。
企画コンペに参加することがある。
内容で勝っていても、金額で負けたりする。
チープな内容と、相応の金額。
リッチな内容と、相応の金額。
回転寿司も「新鮮なネタとシャリ」で商売している。
それなりの寿司屋も「新鮮なネタとシャリ」で商売している。
使っている材料は同じなのに、値段が十倍以上ちがったりする。
つまり、それ以外が値段の差です。
金額勝負だなんて…
席につく前におっしゃってくださいね。
集客と収益のバランス。
集客と収益をバランスにかける人がいる。
人は集まるけど儲からない。
人が集まると、ゴミやトイレ、渋滞や治安とかに経費がかさんでしまう。
だったらあえて集客しない方がイイんじゃないか。
といったネガティブ志向に向かいがちです。
でも長年イベント屋をやっていると、わかることがある。
人が集まるとポジティブな空気が流れるようになる。
ポジティブな空気は、温かい懐といっしょにやってくる。
めんどくさがり屋のネガティブ志向には、早々にお引き取り願いましょう。
街の女性浪曲師。
倍音とは、基音の振動数の整数倍の振動数をもつ音です。
身近な例で言えば、年末のアメ横で「らーっしゃい、らーっしゃい」とガナリ立てているオジサンの声です。
浪曲師の声なんかも倍音です。
最近この倍音が気になります。
飲食店で大きな声の人よりも、倍音の人は雑音に打ち消されず、よく通る音となって耳に届きます。
女性にもケッコウいます。
ガラガラ声というわけではないのに、二つの音階が同時に出ている。
恐らく本人は気づいていない。
品が良い感じはしないかな。
六次産業化という夢
農業関係者から相変わらず六次産業化の話が舞込む。
妖しい。
優しい笑顔と高学歴がウリのコンサルさま。
バブルの頃、ホテルのティーラウンジで鋭い目つきの方々が自慢げに話しこんでいたのと同じ匂いがする。
ダブルのスーツがシングルになっただけで、胡散臭い目つきは変わらない。
ネットで「六次産業」と検索すると「製鉄メーカーがクルマを作って売るようなこと」と出てくる。
そりゃそーだ。上手いこと言う。
ふたつの剣術
近々の展示会で企業のステージを時代劇風に演出する。
その準備段階で、鎧兜や刀剣について調べていたら「介者剣術」という言葉に惹かれた。
着流しで斬り合いをしているのは「素肌剣術」という。
コレは、刀を武器として攻めるだけでなく、刀を盾として守ったりもする。
一方「介者剣術」は、鎧兜で守っているから、刀は武器としてのみ使える。
なるほどー
どちらの設定かによって、立ち居振る舞いも違ってくるわけだ。
F-1のレギュレーション
EUの輸入や環境の指令(規制)は複雑で厳しい。
以前から有名だったが、ここにきて一段と厳しくなってきた。
各国の事情をはじめ、戦略的な目的とかイロイロあろのだろう。
ヨーロッパといえば、F-1のレギュレーションもしょっちゅう変わる。
でもそれを、次々と乗り越える。
その度にクルマのスペックが上がってゆく。
産業もF-1のように指令が変更される度に、新しい考え方や技術が生み出されてゆく。
毎度、新しい指令はキツイなぁーと思いつつ、乗り越えてゆく話を聞く度に、流石!スゴイ!と感嘆してしまう。
最近では、千代田化工建設が水素を液化して体積を500分の1にできる技術を実用化するという。
少し前まで異口同音に、水素は圧縮できない~!と言われていたのに…。
燃料電池の実用化も現実的になってくる。画期的だ!
これなら、Co2の指令も易々と乗り越えられそうです。