観察映画

想田和弘という映画監督の作品が面白い。
ドキュメント映画だけど「観察映画」というジャンルらしい。
シナリオも台本もナシに撮り始めてしまう。
自宅のPCで編集して単館で上映してしまう。
DVDレンタルも行なわない(→儲からないから)。
作品には、ナレーションもBGMも一切ない。
淡々と撮影される。
良くも悪くも「観察」している。
ただただ日常を「観察」してゆく。
でも日常には、悪意ある言葉や目を背けたくなるシーンがある。
それらを「観察」する。
久々に面白い日本映画に出会った。

Face to Face.

他人の行ったインタビューの書き起こしをしてみた。
その場に居なかった人が聴いても文字にはできる。
でも
文字にしてみるとビックリするくらいに稚拙でツマラナイ。
恐らく
ラジオのパーソナリティくらいの話力がないと到底ムリ。
でも、目線を合わせて話せば思いが伝わると思う。
とにかく会って話すこと。
原始的だけど、確実なコミュニケーション。

面白さの質

よく「8時だよ全員集合!」と「オレたちひょうきん族」のどちらが面白いか?と比較される。
どちらも面白かったが、面白さの質が違うように思う。
「8時だよ全員集合!」は、今みても面白い。
シナリオがとてもよく練られていて誰がやっても面白くなるようにできている。
「オレたちひょうきん族」は、今みるとツマラナイ。
芸人自身のキャラクターの面白さで、面白くしている。場当たり的だ。
TVは視聴率がすべてだけど、ひょうきん族のような面白さは継続には向かない。
質を見つめなおしたほうが良いかもしれない。

日用品化―2

日用品化(=コモデティ化)すると、値段で勝負するはめになる。
競合各社は値引き合戦を行なって体力を消耗してゆく。
1社2社と脱落してゆく。
最後まで戦い続けた会社も疲弊してダメになってゆく。
値引き合戦になるようなビジネスは早めに見切ったもの勝ちなのかもしれない。
グズグズしていないでサッサと次のビジネスに挑んでゆくのが得策なんだろうな。
サッサとね・・・。

気が合うか合わないか。

ナニかと悪口を言う人がいる。
言われた人も悪口を言っている。
影で、ずいぶん酷く言いあう。
相手には聞こえないように。
そこまで、お互いに疎ましく思うのは、理由はどうあれ相性の問題だと思う。
悪口を言うのが趣味でなけば、ムダだから止めておけばイイのに。

ジャンゴ

あるミュージシャンが、自らのことを「賞金稼ぎ」のような仕事だと言っていた。
曲がヒットしたら大喜びだけど、ヒットしなければ、食べてゆけない。
コンペに参加して仕事を受注してくる我々も「賞金稼ぎ」。

日用品化

ここのところイベントの日用品化が進んでいる。
ホルダーに収まらないトイレットペーパーは拒絶される。
収まった中でオリジナリティを競うのだ、といえば聞こえがイイが言葉と現実は違う。
予測できる範囲でアレコレしても煮詰まるばかりで、外に開いてゆく感じがしない。
打開策やブレイクスルーできると思えない。
タマにはホルダーごと取っ払ってみると新しいナニかが見えてくるかも?

ツボを押さえる

全国1,700あまりの市町村には、平均3種類のキャラクターが存在する。
合計5,000以上。
地域のアイコンとして安易に使えてソコソコの話題になって人気や売上にも貢献してくれる。
上手くゆけばメジャーデビュー!できるかも??
それにしても流行とはいえ、これほどまでに量産されると売込みのタイミングを見誤ったと反省する。
悔やんでいないで、次のどじょうを見つけないと、また逃げられる!

ノウハウ本の罪。

単純な経済合理性だけを追求してゆくと
イロイロなものが壊れ失われてしまう。
しょせんは、生身の人間なのだから
ふんわり
柔らかく
色っぽく。

今の客層へのアンケート

その昔、ラジオは真空管が主流だった。
重くてリビングに鎮座していて、家族みんなで楽しんでいた。
チャンネル権は両親が握っていて、子供たちは自分の好きな番組が自由に聞けなかった。
やがてトランジスタが開発されて、音質は悪くても軽くて小さなラジオに若者は飛びついた。
既存のラジオメーカーは既存顧客にアンケートをとったら「真空管がイイ!」という結果に安心した。ただし、既存顧客は真空管ラジオのユーザー。
結果は、アッという間に真空管は時代遅れになりました。
まだ見ぬ客層へのアンケートのほうが大切な事例です。